アップデートする学校事務職員

2050年学校事務職員への伝言

2023-01-01から1年間の記事一覧

24時限目:学校事務職員Hの仕事(1981~2016)現職中の発表レポート

退職までの30代40代50代は、ほぼ毎年何かしらのレポートを発表していました。支部教育研究集会の学校事務分科会、地区や県の学校事務研究会で発表したものです。 この中から、皆さんに読んでいただきたいものを10本くらい選んで公開します。というか、元デー…

23時限目:学校事務の知的生産の道具と技術

書き忘れたことがあったので、「ぽち袋」として書き残しておきたい。 ①それは「学校事務の知的生産の道具と技術」だ。 「それはなんだ」と思うかもしれない。 何かを考える時や気持ちよく仕事をするために必要な道具と技術のことだ。こういったことは、小中…

22時限目:学校事務職員年代記スターウォーズ的サーガ

①ブログ「アップデートする学校事務職員」をお読みいただきありがとうございました。ブログのベースになった、私が現職中の発表レポートや退職後の講義や講演で使用した文化人類学や教育社会学や経営学の知識と、小学校から好きだった理科的なこと(地学・生…

21時限目:知識創造スパイラル

①いよいよ21時限目となってしまった。このブログもそろそろ終わりにしようと考えている。私はすでに現職の学校事務職員ではないし、ましてや学者や研究者でもないので、ここらあたりで終わりにするのがいいように思う。 ②21時限目のテーマは「知識創造ス…

20時限目:ジョブ型公務員?と「ゆでガエル問題」

①20時限目は、2時限目にも書いた「学校事務職員」という職業について、もう少し違う角度から書いてみる。現在の長野県の「学校事務職員」の採用方法と年齢構成も加味して書いてみた。 ②15時限目で「大学生に学校事務をプレゼン」したことを書いた。 教育学…

19時限目:学校組織と共同学校事務室

19時限目になりました。今回は「学校組織」について考えてみたい。 ①経営学の「組織論」はどちらかというと「企業組織」を中心に書かれている。 40代になって経営学を自主勉強するようになって、いろいろな本を読んでみた。学校をもっとビジネス的にスマー…

18時限目:自主研究会「学校建築研究会」のこと

①1995年ごろ、学校事務職員のU君と友達になった。「友達の定義って何だ?」と言われると、「うーん。一緒に遊べる人のことかなあ」と答える。お互い知ってはいた。しかし地区が違うのでそれほど親しくもない状態だった。お互い県事研の役員になったことで、…

17時限目:現職学校事務職員へプレゼンする

17時限目は、長野県事研の秋の全県研修大会でのプレゼンについて書きます。 ①2021年の新型コロナウイルスがまだ蔓延している時の研修大会です。当然というか、全員集合は難しいためオンラインによるビデオ講演でした。県事研から講演の依頼があり、専門家た…

16時限目:新採学校事務職員へプレゼンする

16時限目は、学校事務職員に採用された新人へのプレゼンです。 ①長野県の小中学校事務職員は採用されると大規模校県費2人校へ赴任します。ここで1年間先輩事務職員からOJTを受けます。先輩事務職員から仕事の仕方や心構えなどを実務をとおして学んでいきま…

15時限目:大学生へ「学校事務」をプレゼンする

15時限目になりました。今回は2時限目にも書きましたが、現職中に考えていた「学校事務」をどのようにプレゼンするか?を、退職後に行うことができたのでその様子を書いてみました。プレゼンするということは、学校事務をどのように伝えたらよいのか、どの…

14時限目:「学校事務」と「学校事務職員」

14時限目は、「学校事務(仕事)」と「学校事務職員(人)」を分けて考えることが必要だ、ということについて書いてみる。 ①1時限目から13時限目まで「学校事務(仕事)」と「学校事務職員(人)」について書いてきた。仕事が人を作るし、モチベーションを持っ…

13時限目:学校事務の定性・定量分析

13時限目は「学校事務」をどのように分析するか、という話。 ①学校に本当に必要な事務、それは学校長が行う事務から教頭や教員が行う事務、もちろん事務職員が行う事務まで、その総量は把握されたことはない。 ②先輩事務職員から教わった学校事務は、大きく2…

12時限目:「共同学校事務室」という活動

12時限目は「共同学校事務室」の「共同」という言葉について考えたことを話します。 ①11時限目で「学校事務のマネジメント」のことを少し書きました。Need/Wantのマトリクス表も「社会の評価(Need)」と「個人の動機(Want)」という言葉に置き換えることが…

11時限目:Need/Wantマトリクス表

11時限目は、自分をアップデートさせるための「考え方」のひとつ。NEED/WANTマトリックス表について書いてみたい。こういったマトリクス表は縦軸と横軸で「気になるキーワード」を入れて、複合的に考えてみることができる。思考実験できるので、マトリクス表…

10時限目:「未来年表」を作る

10時限目は、「未来を計画する年表」について考えてみたい。これは「組織マネジメント」でも使われる「ビジョン」のことだ。仕事をする上で、これは結構大事なファクターだと思う。 ①このブログの題にもなっている「アップデートする学校事務職員」は、2016…

9時限目:教育条件整備はハードウエアだけか?

9時限目は「教育条件の整備」ということについて考えてみたい。今回は教育施設や教材備品などのハード部分について考えてみよう。 ①学校事務職員の仕事が「教育条件整備」だということを4時限目「学校事務職員は何故学校にいるのか」で書いた。しかも「奥…

8時限目:ジェンダーと学校事務職員

8時限目は「学校の中のジェンダー」について考えてみたい。学校事務職員もこのジェンダーなど昔からの固定観念に縛られていることを意識してみよう。 ①7時限目の中で、職業アイデンティティのことを書いた。自分が仕事のことで悩んでいた20代のころから…

7時限目:理系学校事務職員の発想

7時限目は、私が「学校事務」の法則性?のようなものを、考えるヒントのような話を書いてみる。学校事務職員のみなさんの参考になるかどうか、はなはだ疑わしいが、こんなことを考えて「学校事務」という仕事をしていた変な「学校事務職員」がいたという話…

6時限目:「正規分布曲線分析」と一定数の反対派

6時限目は、何か新しいことをする時に、批判を恐れて躊躇することがあるので、勇気を持って「新しいこと」をするために「正規分布曲線分析」という考え方があるので、それを援用することを提案する。 ①1時限目の「はじめに」の中で、アップデートする学校…

5時限目:「ジョハリの窓」と利害関係者(ステークホルダー)

5時限目は、学校事務という仕事をしている自己と、学校事務職員を見ている他者について、「ジョハリの窓」という考え方を援用して考えたことを書いてみる。 ①4時限目で書いたように、学校事務職員が憲法26条に関係した、教育関係者の一部であるというこ…

4時限目:学校事務職員は何故学校にいるのか

この4時限目は、「職業アイデンティティ」が形成されずに仕事を続ける悩みについて書いてみた。自分は学校で何をしているのか、まず混沌とした現状から自分を発見してみたい。 ①私は学校事務職員として採用され、初めての職場である〇〇中学校でなんとか勤…

3時限目:人材育成の失敗と職種アイデンティティ

3時限目は、学校事務職員を育てる「人材育成」について書く。 ①1980年代までの長野県の小中学校事務職員は、新規採用が決まると辞令が発令される小学校・中学校へ赴任した。3月下旬に該当校の管理職から連絡がきて、初めて自分がどの学校に赴任するのかが…

2時限目:「学校事務職員」という地方公務員

2時限目は「学校事務職員」に就職した時の「自分のわだかまり」について書く。 ①「学校事務職員」という仕事を世間に対してどのようにプレゼンすればよいのか。それを現職中に考えていた。それは現職中に勤務校の子どもたちから「先生は何の先生?」という質…

1時限目:アップデートする学校事務職員はじめます

①今日から折を見て「アップデートする学校事務職員」というブログを書くことにした。「アップデートする学校事務」ではなく「アップデートする学校事務職員」である。人間の考え方などは急には変えられない。だけど、刺激を受ける何かがあると、ちょっとだけ…